[特別講演会]
日時: 2017年1月27日(金) 17:30-19:00
場所: ホテル広島ガーデンパレス 3階 鶴亀
〒732-0052 広島県広島市東区光町1-15-21
Tel: 082-262-1122
http://www.hotelgp-hiroshima.com/
講師: 角田 良明氏 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
講演題目: 学会活動や研究活動の経験を通した大学教育
— IEEE 広島支部学生シンポジウムとモバイルアドホックネットワークのフィールド実験 —
(概要)
1998年に広島市立大学に着任し、1999年にIEEE 広島支部が設立され、2年間初代の幹事を務めました。また、2007年から2年間支部長を務めました。現在、高大接続システム改革が進行中であり、高校と大学の教育の在り方が変わろうとしています。従来は、知識、技能が重視されてきましたが、これからの時代は、それらだけでなく、思考力、判断力、表現力を養い、主体性、多様性、協働性を身に付けることも必要となっています。IEEE 広島支部の創設時から開催した学生シンポジウム(HISS)や研究代表者として競争的外部資金を獲得し、実施してきたフィールド実験は、学生の思考力、判断力、表現力の養成や学生の主体性、多様性、協働性の体得に先駆的な役割を果たしてきたと信じています。本講演では、学会活動や研究活動の経験を通した大学教育について述べたいと思います。HISS の特徴は、すべての研究発表はポスターで実施すること、学生が HISS を企画・運営することであり、
これらの特徴により、学生は学会活動を経験し成長することができます。幹事や支部長として学生と共に活動した第1回 HISS や第10回 HISS の事例を中心に教育実績を紹介します。ところで、広島市立大学に着任してからモバイルアドホックネットワーク (MANET) の研究を開始しました。総務省や文部科学省などの競争的外部資金(SCOPE、科研費など)に応募し、幸いにも採択された MANET の研究提案をきっかけにして、2007年の広島市児童見守りシステムモデル事業、2013年のひろしま菓子博などにおいて実施したMANETのフィールド実験に多数の学生に参加してもらいました。このような研究活動を通した教育実績についても紹介します。