IEEE広島支部では,下記の主催講演会をオンラインで開催いたします.
(※ 当初ハイブリッド開催を予定しておりましたが,新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて完全オンライン開催に変更となりました。8/26記載)
日時:2022年9月3日(土) 15:30〜16:30場所(主会場):広島市立大学サテライトキャンパス セミナールーム1https://www.hiroshima-cu.ac.jp/service/category0004/
オンライン: Zoom
講演題目(日本語):
ファジィ理論に基づく臨床判断の定量化
講師:櫛田 大輔 氏(鳥取大学 工学部 電気情報系学科 准教授)
概要:
入院患者の2.7%が病院内で転倒・転落する事故を起こすといわれており,そのうち過半数以上はベッド周辺で発生している.また,厚生労働省の調査によると平成29年のとある3日間における全国の入院患者総数は131万人,うち7割が65歳以上の高齢者であるであることから,同期間に高齢の入院患者25千人が転倒・転落事故を起こしたことになる.一方,運動機能の低下した患者が転倒・転落事故を起こした後,障害が残るケースは44.3%,死亡するケースは1.9%といわれており,病院内での転倒・転落事故が何如に危険であるかが分かる.
一般的に病院内では患者が入院する際に転倒アセスメントスコアシートを作成し,患者の病状・身体能力・投薬などの観点から転倒・転落リスクを評価する.これは主に看護師が担っており,転倒アセスメントスコアシートの記録や入院患者の様子を通して日々臨床判断を行いつつ,安全管理に努めている.ここで,臨床判断とは「患者のデータ,臨床的な知識,状況に関する情報が考慮され認知的な熟考と直観的な過程によって患者ケアについて決定をくだすこと」とされている.しかしながら,あくまで人間の主観に基づく判断であるため,その判断には常に迷いが存在し,また,参考にする各データを重要視する程度にも当然ながら迷いが生じる.そのような迷いを抱きながら総合的に臨床判断を行っているのが現状である.
本講演では,看護師の臨床判断に着目し,判断の迷いや参考データを重要視する際の迷いも含めた上で,判断モデルを構築する方法を紹介する.ここでは,特に転倒・転落が生じやすいベッド周辺のリスク評価に関する看護師の臨床判断を対象として,ファジィ理論に基づく臨床判断モデリングの一例について解説する.
参加費:無料
事前の参加申込:要
参加申込期限: 8月31日(水)
参加申込:以下のメールアドレス宛に名前,所属,住所,参加形態(現地参加あるいはオンライン),IEEE会員番号(非会員の場合はその旨をお伝えください)をお知らせください.オンラインによる参加方法については個別にお知らせいたします.
備考:新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,やむを得ず開催形式の変更となることがあります。あらかじめご了承ください。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,開催形式はオンラインのみへ変更となりました。
本件の問合せ先:
庶務幹事 山田 洋明
E-mail: hiro-ymd&yamaguchi-u.ac.jp (送信時に&を@に換えてください)