IEEE Computer Sociery
[C-16] Kansai Chapter

2019年 第1回技術講演会 機械学習の社会実装に向けた最新エンジニアリング

「機械学習の社会実装に向けた最新エンジニアリング」をテーマに,劉載勲氏,及び吉岡信和氏を講師にお招きして講演会を開催しました.

日時
2019年7月22日(月) 15:00–17:00
会場
三菱電機 西日本メカトロソリューションセンター
660-0807 兵庫県 尼崎市 長洲西通1丁目26-1

15:00–16:00 機械学習のためのアルゴリズムとハードウェア設計技術の現状と未来

概要
深層学習で代表される機械学習技術は目覚ましい進歩を見せているが,各応用分野における実用の際には,処理速度の要求,計算やメモリリソース,そして消費電力の制約が存在し,その解決が求められている.本講演では,機械学習の軽量化と高速化のための機械学習アルゴリズムとハードウェア実装方式の現状について概説し,その未来を展望する.
講演者
載勲ジェフン (大阪大学)

略歴

2005年京都大学工学部電気電子工学科卒業,2007年京都大学大学院情報学研究科修士課程修了.2013年に大阪大学大学院情報科学研究科博士課程修了.同年より大阪大学大学院情報科学研究科助教.

16:00–17:00 機械学習応用システムの工学的アプローチ:その研究動向と今後の展望

概要
近年,大量のデータからルールや知識を自動的に獲得する機械学習をシステムに組み込むことが一般化しつつある.しかし,機械学習で得たシステムの振る舞いは統計的に導出され,その精度は訓練に用いるデータに依存するため,システムとして必要な品質を実現できるのかの保証が難しい.本講演では,エンジニアリングの立場から,機械学習を組み込んだシステムの開発の難しさを整理し,それを解決するための関連研究を紹介する.さらに,今後の研究の展望を述べる.
講演者
吉岡よしおか 信和のぶかず (国立情報学研究所)

略歴

1998年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了.博士(情報科学).同年(株)東芝入社.2002年より国立情報学研究所に勤務,現在,同研究所准教授,2007年より総合研究大学院大学准教授を兼務,セキュリティ・プライバシソフトウェア工学,ソフトウェア工学,学術クラウドの研究・開発に従事.2015年よりIEEE CS Japan Chapter役員.2017年から2018年まで同Chapter Chair.2011年から2015年まで日本ソフトウェア科学会理事,企画委員長を歴任.2018年より同監事.情報処理学会,電子情報通信学会,日本ソフトウェア科学会,人工知能学会,IEEE Computer Society各会員.

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