IEEE Computer Sociery
[C-16] Kansai Chapter

2018年 第2回技術講演会 EVプラットフォームとバッテリー制御が切り拓く新たなモビリティ

「EVプラットフォームとバッテリー制御が切り拓く新たなモビリティ」をテーマに,福井正博氏,及び田中智久氏を講師にお招きして講演会を開催しました.

日時
2018年12月19日(水) 14:30–17:00
会場
パナソニック Wonder LAB Osaka
571-0050 大阪府 門真市 大字門真

14:30–15:30 EV用リチウムイオン蓄電池の状態把握と最適制御

概要
リチウムイオン蓄電池は,自然エネルギー活用や電気自動車などの広い領域で活用されている. 今後20年に約40倍の普及が期待されることから,産業界でもその開発に力を入れている. 本講演では,最初にリチウムイオン蓄電池の動作原理と動向について触れたのち, 特にEV用リチウムイオン蓄電池の特徴とその制御及び状態管理において 気を付けるべきことについてお話しする.また,関連の研究動向についても紹介する.
講演者
福井ふくい 正博まさひろ (立命館大学)

略歴

1983年大阪大学大学院博士前期課程(電子工学専攻)修了.同年,松下電器産業(株)入社.1989年~1991年カリフォルニア大学バークレー校にて客員研究員.大規模集積回路の自動配置配線等のCADおよびシステムLSI設計手法の研究開発に従事.2000年頃から電子システムの低電力化に関する研究を推進.2003年 立命館大学理工学部教授.2004年スーパーヒューマン知能システム研究センター長.医療用マイクロカプセルの電池活用技術開発.電池駆動超小型電子システムの低電力化技術開発.2009年より学内外のスマートグリッドプロジェクトに参加.産業用蓄電池の特性抽出,制御回路,有効活用技術に関する研究を推進.最近の興味は地球環境に貢献する電子技術,すなわち,蓄電池,スマートグリッド,画像処理を用いた自動車安全システムなど.情報処理学会,電子情報通信学会,電気学会,システム制御情報学会,自動車技術会,電気化学会,IEEE各会員.

15:45–16:45 水平分業で変わるこれからのEV開発 GLMプラットフォームによるものづくりの原点回帰

概要
EVメーカーである当社GLMは,自社完成車両の開発販売はもちろん, これまで自動車開発で培ってきた知見を活かし,技術会社の課題解決を 支援するプラットフォーム事業を手がけています. 私たちが成し遂げたいのは,より創造的なものづくりを実現できる場を生み出すことです. 効率化や正解を求めるのではなく,世の人々を驚かせ,目の前を明るくする, そんな何かが生み出される場を創り出すことです.知恵を出し,自ら手を動かし, ものをつくり,試行錯誤を繰り返す. そんなものづくりのあるべき姿を,多くのパートナーとともに追い求めています.
講演者
田中たなか 智久ともひさ (GLM株式会社)

略歴

1986年京都市生まれ.京都大学大学院在籍時にGLMの創業に携わり,外資系食品メーカーを経て2013年GLM入社.経営企画室マネージャーとして国内外マーケティング,事業開発,外部アライアンスに従事.現在,同社COO.

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