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2010年のイベントレポート

ITダイバーシティフォーラム
「CHANGE! Yes, we can! Past, Present, Future of Women in Information Technology」 (2010年3月9日)

情報処理学会主催、IEEE JC WIE (IEEE Japan Council Women in Engineering)共催で、情報処理学会創立50周年記念全国大会において「CHANGE! Yes, we can! Past, Present, Future of Women in Information Technology」と題されたパネル・ディスカッションが、2010年3月9日、東京大学の小柴ホールにて開催されました。スペシャルゲストとして、女性初のチューリング賞受賞者であるFran Allen氏 (IBM名誉フェロー)を迎え、総参加者60名を数える熱の入ったパネル・ディスカッションとなりました。

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冒頭に、情報処理学会会長の白鳥則郎氏より、次の50年に向けた重要なキーワードは多様性であり、IEEE JC WIEとの共催で新しい展開を期待する、とのご挨拶を頂きました。その後、中野美由紀氏(東京大学 生産技術研究所 准教授)の司会により、Allen氏を初め5人のパネリスト((株)東芝 研究開発センター首席技監 土井美和子氏、東京大学 男女共同参画室 特任教授 都河明子氏、経団連 高度IT人材育成部会長 重木照信氏、国立女性教育会館 事務局長 久保真季氏、リコーITソリューションズ(株)取締役 会長執行役員 國井秀子氏) によるお話を伺いました。

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Allen氏は、女性が重要な役職にアクセスできないことが企業における女性活用の障壁になっていることや、アメリカの大学では女性の学長・学部長が増えていることなど、幅広い視点で女性活用における問題点や最新の動向などをご説明下さいました。土井氏は企業の視点から、市場がグローバル化する中、企業は女性に限らず障害者も含めて人材を多様化しない限り企業として生き残っていけないという強いメッセージを発せられました。重木氏は日本のIT投資が伸び悩んでいることを踏まえ、今後のIT活用における女性の視点に期待を寄せられました。都河氏は、東京大学は総長のトップマネージメントに基づいて男女共同参画を推進しているが、女性の採用についてはまだクリアになっていない部分もあるという問題点を述べられました。久保氏は、研究という仕事が長時間勤務になりやすく、人材の代替えができない個人企業的な要素のある仕事であるという点や、日本における女性研究者比率がOECD諸国で最低であるといったことを踏まえて、政府の視点から女性研究者支援の必要性をご説明くださいました。國井氏も、日本のgender gapが先進国の中で最低で、日本は「ガラパゴス化」しているという国際社会における日本の厳しい現状を指摘され、この状況を改善するにはトップマネージメントが必要不可欠であることを強調されました。一方、女性に対しては、自身のキャリアプランを作成し、それを用いて上司とディスカッションすると良いという具体的なアドバイスも下さいました。

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最後に白鳥会長が、次は20代の若い女性を対象としたダイバーシティ・フォーラムを開催すると宣言し、強力なトップマネージメントを発揮されました。会場からは大きな拍手が起こり、次への期待が膨らむ有意義なパネル・ディスカッションとなりました。

IEEE JC WIE: reported by Naoko Kosugi (NTT)

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