Members' Dissertations (会員の学位論文情報)

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SMC Japan Chapterでは日本在住のSMC会員の学位論文情報をweb掲載します.ご希望の方はフォームからお申込みください.ご依頼はご本人からで,依頼時にSMC Japan ChapterまたはSMC Hiroshima Section Chapter会員であることが条件です.学位取得時に会員である必要はありませんし,学位取得時がいつであるかも問いません.

A-D

E-H

I-L

稲元 勉「エレベータ運行計画問題への数理的アプローチ
神戸大学大学院自然科学研究科 博士(工学), 2008年3月

小島 健太郎, "A Formal Comparison Theory of Coalition Influence for Group Decision and Negotiation"
東京工業大学 博士(理学), 2013年3月

M-P

大保 武慶「ニューロコンピューティングに基づく時系列データのための構造化学習」
首都大学東京システムデザイン研究科 博士(工学), 2014年3月

裴 岩, "Study on efficient search in evolutionary computation"
九州大学大学院芸術工学府 博士(工学), 2014年3月
[概要]
進化計算の探索能力を向上させて最適化性能を高めることは重要な課題であるが,まだ完成されたとは言えない.進化計算は高次元,非線形,変数間依存,その他の困難なタスクにも適用可能である.しかし,これまで得られている性能では,実用タスクに適用するにはまだ不十分である.例えば,ユーザ疲労は対話型進化計算の大きな課題であり,対話型進化計算の応用のためには疲労軽減が実用的なレベルで求められる.効率的な探索方法を進化計算に組み込むことはユーザ疲労軽減の一方法であり,進化計算のための効率的な探索方法の研究は意義あることである.
本学位論文では,3つの研究方向における探索効率化のための6 つのアプローチを提案し議論する.これらは,(1) フィットネス景観をより低い次元で近似する方法と近似で得られたエリート個体による局所探索,(2) フィットネス景観のフーリエ解析とその強調方法,(3) 多峰性最適化のためのフーリエ・ニッチ法,(4) 3 点および4点比較ベースの対話型差分進化と差分進化,(5) Exploration からExploitation への遷移を加速することによる進化計算の高速化,(6) 新しい進化計算アルゴリズム カオス進化.
本学位論文での3つの研究方向における第1の研究方向は,タスクの構造と探索空間での探索条件に関する知識を得ようとするフィットネス景観の近似法である.一旦このような情報が得られれば,特定の探索戦略,進化計算への局所探索の導入,その他の進化計算探索能力を向上させる方法などを提案することが可能になる.
第2の研究方向は,新しい探索メカニズムの開発である.3 点および4点比較ベースの対話型差分進化と差分進化を提案するが,これは,ユーザ疲労を軽減し対話型差分進化の性能を向上させるだけでなく,従来の差分進化法の性能も向上させることを目的にしている.ExplorationからExploitation への遷移の概念を導入することで,進化計算研究を展開させる新しい進化計算メカニズムを提案できた.
第3の研究方向は,新しい進化計算アルゴリズムの開発である.カオスのエルゴード性に基づく新しい進化計算を提案する.この考えは,カオスシステムのエルゴード特性を進化計算に組み合わせることから得られたものである.
[連絡先]
会津大学コンピュータ理工学部, peiyan[at]kyudai.jp / peiyan[at]u-aizu.ac.jp

Q-T

武田 隆宏, "Personal Classification Systems Aided by Fuzzy Logic (ファジィ論理による人物分類システム) "
兵庫県立大学 工学研究科 博士(工学), 2014年3月
[概要]
我々が日常的に行っている歩行を代表とする動作は性別,年齢,身長等といった身体的要因や健康状態,精神状態,癖などといった精神的要因により個人によって変化することが知られている.本論文ではこれら要因の計測に基づくファジィ推論を利用した人物の分類法について,赤外線距離カメラを用いた人物の年代分類,歩行時の足底圧力分布を用いた歩行年齢推定手法,リハビリテーション中の患者における歩行自立度の定量的評価手法および歩行を用いた生体認証について提案を行う.赤外線距離カメラを用いた年代分類手法では物体形状特徴を利用し移動物体を大人,子供,幼児およびその他の物体に分類する手法を提案する.歩行年齢推定手法では20代から80代の被験者より計測を行った足底圧力分布より得られた知識よりファジィ推論を構築することで,人物の歩行が何歳程度であるかという指標である歩行年齢の推定手法を提案する.歩行自立度の評価手法では入院患者と健常高齢者の差異に着目しファジィ推論を構築し,歩行自立度の推定を行う.生体認証システムでは足底圧力分布より算出した特徴量を用いることにより,左右の足底圧力分布を用いて個人認証を行うシステムを提案する.
[連絡先]
takahiro_takeda[at]ieee.org

U-Z

吉田 孝志「スノーボール調査とネットワーク分析に基づくエージェントベース普及モデル
筑波大学大学院ビジネス科学研究科 博士(システムズ・マネジメント), 2015年3月
[概要]
Edymixiを題材として、スノーボールサンプリング手法を用いたアンケート調査を実施した。この手法は回答者に対して、製品を使い始めるにあたって影響を受けた知人を紹介するよう依頼するものであり、普及において影響力の強い消費者のサンプルを得ることができる。調査では、製品の使用開始時期、製品に関するクチコミ行動、知人数等の社会ネットワーク特性などについて質問した。
次に調査結果を再現するエージェントベース普及モデルを作成した。モデルでは社会ネットワークの特徴を反映したネットワークモデルを置き、ノードに位置する消費者エージェントがクチコミによって影響しあうものとした。クチコミの頻度および影響力、クチコミ以外の理由による普及などのパラメータは上記調査に基づいて設定した。
さらにこのモデルを拡張して、電子マネーおよびSNSのそれぞれの市場において複数の製品が競合するモデルを作成した。競合製品はEdyおよびmixiと普及に関するパラメータは同一だが、参入時期が異なるものとした。このモデルを用いたシミュレーションにより、電子マネーと比べてSNSでは流行の入れ替わりが早いという普及パターンの違いを再現し、このような違いを生み出す原因が、「マーケットメイブン」と呼ばれる一部の影響力の強い消費者に特徴的な、「製品に関心を持つとクチコミを発信するが、使い始めると競合製品に目移りしクチコミを発信しなくなる」という行動にあることを示した。
[連絡先]
日本電気株式会社データサイエンス研究所, t-yoshida[at]ei.jp.nec.com