各位
IEEE MTT-S Japan Chapter
Chair 本城 和彦
「マイクロ波人工材料設計測定最新技術」講演会のお知らせ
下記、講演会を開催致します。皆様奮ってご参加をお願い申し上げます。
記
日時： 2012年3月27日(火) 13:00-17:30
場所： アジレント・テクノロジー(株)八王子本社 A101-102会議室
東京都八王子市高倉町9-1
交通案内
主催： IEEE Microwave Theory and Techniques Society Japan Chapter
協賛： 電気学会「革新的電磁波利用技術とその応用」調査専門委員会
アジレント・テクノロジー(株)
題目： マイクロ波人工材料設計測定最新技術
概要： 現在、マイクロ波帯からTHz帯においてサブ波長の構造体で構成された人工材料「メタマテリアル」の自然の材料が持たない特異な物性を利用した高機能な回路やデバイスおよびアンテナ等の開発が進められている. 開発には独自の設計法や測定技術が必要であるがそれらはまだ一般的ではない. 本講演会ではメタマテリアル開発の最新技術と既存のツールや測定器を用いた設計測定技術を紹介する.
参加資格： どなたでも参加できます
参加費： 無料. 事前登録制 申し込みはこちらから。
問い合わせ先：
辻井 修 (アジレント・テクノロジー(株))
電気学会革新的電磁波利用技術とその応用調査専門委員会委員
プログラム:
1. Leaky Wave Antennas based on Transmission Line Metamaterials
Tatsuo Itoh (UCLA)
Abstract: After brief introduction of transmission line metamaterial, this talk discusses evolution of the leaky wave antennas based on the composite right/left handed structure. Discussions include conformal leaky wave antenna, polarization control, active leaky wave antenna using distributed amplifier, and implementation of power recycling scheme. Finally, recent effort is presented in which the leaky wave antenna technology is extended to THz range with QCL laser.
2. 回路論的アプローチによるメタマテリアル設計と変換マイクロ波工学技術
真田 篤志 (山口大)
概要: メタマテリアルの単位素子や素子間結合を含めたメタマテリアルの構造設計のために回路論的アプローチによる材料の抽象化が有効である。この手法を用いた左手系媒質や変換マイクロ波工学のための媒質モデリング法と透明マントやカーペットクロークなどへの応用技術を紹介する。
3. 電磁バンドギャップ（EBG）構造を用いた電磁干渉抑制技術
～超小型EBG構造の設計手法とシミュレータによる解析～
鳥屋尾 博 (NECシステム実装研)
概要: 電子機器の小型化・高密度化に伴い、電子機器内部における電磁干渉が深刻な問題となっています。近年、この電磁干渉問題の主な原因となる電源ノイズを抑制する新たな手法として、メタマテリアルの一種である電磁バンドギャップ（EBG）構造を多層プリント基板に形成することが検討されています。本講演では、従来に比べて超小型で複雑な製品基板にも適用可能な、オープンスタブ型EBG構造について、その設計手法、シミュレータを用いた解析事例、さらに電磁干渉抑制効果の実証例を中心にご紹介します。
4. メタマテリアルのための測定技術
戸高 嘉彦 (アジレント・テクノロジー(株))
近年、様々な人工材料「メタマテリアル」が開発されてきているが、中でも負の屈折率を持つ左手系媒質は、自然界にはない物性を示し注目されています。これらの材料の実測による材料物性の測定・評価が不可欠であるが、それらの特異な物性のため、従来の測定技法では想定していなかった特性を扱わなければならず誘電率・透磁率測定を困難にしています。そこで、この問題について具体的な測定結果を踏まえて例示することで、その問題点を明らかにし、かつ今後の測定技術確立に向け検討します。
以上