IEEE MTT-S 会員各位
IEEE AP-S 会員各位
IEEE Kansai Section 会員各位

                  IEEE MTT-S Kansai Chapter
                       Chair 柏 卓夫

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        「第5世代移動通信(5G)技術の最新動向」
      ワークショップ 開催案内
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概要:
5Gは、3Gおよび4Gと比較して「超高速」だけでなく、「多数接続」や
「超低遅延」といった特徴をもつ次世代の移動通信システムであり、
2020年の実現が期待されています。また、総務省「5G総合実証試験」を
通して、5Gを活用したサービスが検証されています。
 今回のワークショップでは、5Gにフォーカスし、最新の研究開発動向
について、その分野を代表する4名の方に講演していただきます。

●主催: IEEE MTT-S Kansai Chapter
●日時: 2018年5月12日(土) 13:00〜17:00
●場所: 関西大学 高槻ミューズキャンパス M304教室
 〒569-1098 大阪府高槻市白梅町7番1号
 地図やアクセスに関する情報:
 http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/access.html#muse
 http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapmuse.html
 ※ JR東海道本線で「高槻」駅下車、徒歩約7分。
  阪急電鉄京都線で「高槻市」駅下車、徒歩約10分。

●参加資格: どなたでも参加できます。
●参加費: IEEE会員は無料です。
     非会員は資料費、会場費、講師招聘費等の実費をご負担いただくため、
     聴講費1000円をいただきます。
     学生は会員、非会員を問わず無料です。

●事前申し込み: 文末にある「Web登録」の案内をご覧下さい。

●プログラム
テーマ: 第5世代移動通信(5G)技術の最新動向
オーガナイザー: 楢橋 祥一(摂南大学)

講演1
・タイトル: NTTドコモにおける5Gシステムトライアル(仮)
・Title: NTT DOCOMO’s 5G system trials (tentative)
・講師: 奥村幸彦 様(株式会社NTTドコモ)
・概要: NTTドコモが取り組む5Gシステムトライアルの最新技術を紹介する。

講演2
・タイトル: 5G実現に向けたソフトバンクの実証試験への取り組み
・Title: SoftBank’s system trials towards the realization of 5G
・講師: 吉野仁 様(ソフトバンク株式会社)
・概要: 5Gにおいては、従来からのモバイルブロードバンド通信(eMBB)に加えて、
多数同時接続通信(m-MTC)および高信頼低遅延通信(URLLC)のための無線能力の
拡張が行われている。これらのうちm-MTCとURLLCは移動通信事業者にとって
新領域であり、5Gの利用が想定される他産業のユーザー(Vertical sector)との
協業によるユースケースの検討が重要である。ソフトバンクでもトラックの
隊列走行への5Gの応用などパートナー企業との共同実証試験を進めている。
本講演ではまず5Gの無線能力とそのユースケースについて概観する。次に、
ソフトバンクの実証試験への取り組みについて具体的に紹介する。

講演3
・タイトル: 第5世代移動体通信基地局向け高効率広帯域増幅器技術(仮)
・Title: High Efficiency and Wideband Amplifiers for 5G (tentative)
・講師: 小松崎優治 様(三菱電機株式会社)
・概要:
年々増加する通信容量と伝送速度に対応するために、新たな通信システムとして
第5世代移動体通信システム(5G)の開発が進んでいる。5Gを含む次世代移動体
通信システムでは、通信容量の増大と伝送速度の高速化のためにPAPR(Peak to
Average Power Ratio)の大きい広帯域な変調波信号が用いられる。そのため移動体
通信基地局で用いられる増幅器には、増幅する変調波信号のPAPRに応じある程度の
バックオフ以上で動作させることが必要となり、広帯域かつバックオフ動作時の
高効率な特性が要求される。既存の4G基地局用増幅器には、バックオフ時の高効率化
において有効な手法の一つであるドハティ増幅器構成を採用することが多いが、
ドハティ増幅器は構成上必須となるλ/4線路やトランジスタのドレイン−ソース間
寄生容量(Cds)などの影響により一般的に狭帯域な特性となる。そこで、次世代基
地局向け増幅器には広帯域に高効率な特性を実現するドハティ増幅器の構成が望まれ
ており、そのための回路・デバイス開発が進められている。本発表では、低SHF帯
GaN HEMTドハティ増幅器と、高SHF帯E-mode GaAsドハティ増幅器を通して、
広帯域に高効率動作するドハティ増幅器技術を示す。加えてRFICのモジュール化に
ついて紹介する。

講演4
・タイトル: 低消費電力ミリ波ビーム多重技術
・Title: Low power consumption millimeter-wave beam multiplexing
・講師: 清水昌彦 様(株式会社富士通研究所)
・概要:5Gミリ波通信において、低消費電力と高性能を両立するビーム多重方式を
紹介します。ミリ波のビーム多重では、低消費電力化のためにアナログとデジタルの
ハイブリッドのサブアレイ型ビームフォーミングが使われます。サブアレイ型の場合、
アンテナ素子を多重数に分けてビームを生成する為、ビーム利得が小さくなります。
しかし、アンテナ配置をインターリーブ型にしてサブアレイ間符号化することで、
アンテナ素子全体を使った場合と同じビーム利得で多重できる方法を開発したので
紹介します。

なお、最新の情報は下記のサイトにてご確認ください。
  http://www.ieee-jp.org/section/kansai/chapter/mtts/

*******参加登録のお願い*******
会場・配布資料の準備のため、なるべく正確な参加人数を見積もりたく存じます。
当日参加も可能ですが、事前申し込みに是非ご協力ください。
申込締切:2018年5月8日(火)までにお申し込みいただけると幸いです。

■Web登録  IEEE MTT-S Kansai Chapterのホームページ
  http://www.ieee-jp.org/section/kansai/chapter/mtts/
にアクセスいただき、右下に表示されます「参加登録」より参加登録をお願いします。