IEEE MTT-S 会員各位
IEEE Kansai Section 会員各位

                                           IEEE MTT-S Kansai Chapter
                                                     Chair 石川 容平
IEEE MTT-S Kansai Chapter では、メタマテリアルや無線電力伝送に続く、
マイクロ波応用で新産業を興すための新しい研究開発領域をサーチする目的
で、新しく策定しました戦略的研究領域のマイクロ波レーダ・センサーシス
テム&デジタル信号技術より、マイクロ波センシング技術に焦点を当てた
ワークショップを開催する運びとなりました。
この分野で活躍されております著名な講演者をお招きし、最新の研究動向に
ついてご紹介頂きますので、皆様、是非奮ってご参加下さい。

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マイクロ波センシング技術ワークショップ開催のご案内
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概要: クラウド時代を向かえ、情報がシームレス化する中で、クラウドを支える
ハードウェア技術の高度化は極めて重要である。中でもワイヤレスセンシング技術
は、時間と場所を選ばない情報伝送を可能にする点で、重要度が大きく増している。
そのようなセンシング技術の潮流を俯瞰し、本ワークショップでは、情報端末を
中心にワイヤレスセンシングを実現する集積回路技術、RFID技術、MEMS技術や、
セキュリティ、医療ユースとのワイヤレス技術融合の新しい方向性を議論する。

●主催: IEEE MTT-S Kansai Chapter
●日時: 2011年 11月 19日 (土)  13:00〜17:40
●場所: 同志社大学 新町キャンパス 臨光館 207教室
〒602-8580 京都市上京区新町通今出川上ル近衛殿表町159-1
案内地図 http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html
●参加費: 無料
●参加資格: どなたでも
●事前申し込み: 文末の「参加調査票」をご利用下さい。
      *参加人数把握のため事前申し込みにご協力下さい。

● プログラム
テーマ: マイクロ波センシング技術
オーガナイザ: 松永 高治(日本電気)、戸田 裕之(同志社大学)

講演1.
『誘導結合を用いた近接無線通信技術』
講師: 黒田 忠広 氏(慶應義塾大学 理工学部 教授)
概要:
誘導結合を用いた積層チップ間データ通信技術ThruChip Interface(TCI)を紹介する。
TCIは標準CMOS技術とデジタル回路で実現できる。貫通シリコンビア(TSV)に比べて、
データ転送速度(10Gb/s/ch以上)と信頼性(ビット誤り率が10の-14乗以下)において
匹敵する一方で、エネルギー消費(0.01pJ/b以下)と製造コストとにおいて優位性を
有する。チップを薄くするほどコスト・性能比が指数関数的に改善される。

講演2.
『RFIDの最新動向と無線技術』
講師: 尾崎 太亮 氏 (日立製作所 中央研究所 知能システム研究部)
概要:
近年、RFIDはそれ単体で活用されるのみならず、様々なデバイス・システムと連携し、
新しいアプリケーションを生み出している。本講演では、RFIDの最新アプリケーション
やデバイスについて紹介し、それらにおける無線技術やその課題について解説する。
 
講演3.
『RF-MEMSの高周波チューナブルアンテナ応用』
講師: 尾林 秀一 氏(東芝 研究開発センター ワイヤレスシステムラボラトリー)
概要:
最近の携帯電話やタブレットPCなどの無線携帯端末には、さまざまな無線・放送システム
に対応するため、複数のアンテナを内蔵する必要がある。今後、MIMOを採用する無線シス
テムの増加や使用周波数帯の増大に伴い、マルチバンド・マルチシステムに対応する小形
内蔵アンテナがさらに重要となる。無線携帯端末内蔵アンテナの広帯域化、高利得化対策
技術として検討してきた、RF-MEMS素子を用いた高周波チューナブルアンテナに関して、
最近の研究開発事例を紹介する。

講演4.
『テラヘルツイメージング技術』
講師: 小田 直樹 氏 (NEC 誘導光電事業部)
概要:
未開拓周波数領域であるテラヘルツ(THz)領域0.1〜10THzにおけるイメージング技術
について、弊社のハンディTHzカメラの開発を中心に紹介する。同THzカメラは、
弊社製品である赤外カメラの技術を応用したものである。本講演では、応用分野を概観し、
THz周波数領域における地球大気の透過特性、ボロメータ型非冷却THzアレイセンサと
カメラの開発、画像例、製品例および将来期待される応用について述べる。

講演5.
『体内インプラント型生体情報センシングシステムにおける無線通信の高信頼度化と低消費電力化』
講師: 今井 正治 氏(大阪大学 大学院情報科学研究科 教授)
概要:
より良い医療を提供するためには、対象となる患者の生体情報を、非侵襲、無拘束、無自覚
な方法で、連続して実時間で計測することが望ましい。そのためには、小型・軽量・低消費
電力の生体情報センシングノードと計測した生体情報を医師が管理するデータベースに転送
するための通信システムが必要である。検査の無拘束性や無自覚性を実現するためには、
無線通信技術の利用が必須である。本講演では、体内インプラント型生体情報センシング
システムの開発例を紹介し、このシステムでの無線通信の高信頼度化と低消費電力化の方法
について述べる。

-----参加登録のお願い-----
会場・配布資料の準備のため、なるべく正確な参加人数を見積もりたく存じます。
当日参加も可能ですが、以下のいずれかの方法で事前申し込みに是非ご協力下さい。

申込締切:11月15日(火)までにお申し込みいただけると幸いです。

■Web登録
IEEE MTT-S Kansai Chapterのホームページ
http://www.ieee-jp.org/section/kansai/chapter/mtts/
にアクセスいただき、右下に表示されます「参加登録」より
参加登録をお願いします。

■電子メール登録
以下の参加調査票を
兵庫県立大学 河合正(t.kawai@ieee.org)にお送り下さい。

-----参加調査票-----
開催日:2011年11月19日(土)
お名前:
ご所属:
ワークショップ:出席/欠席 (該当する方をお残し下さい)
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