IEEE MTT-S Kansai Chapter

                                Chair 石川 容平



 IEEE MTT-S Kansai Chapter では、2007年より毎年開催しております

メタマテリアルワークショップを、本年も開催する運びとなりました。

この分野で活躍されております著名な講演者をお招きし、最新の研究開発

動向についてご紹介頂きますので、皆様、是非奮ってご参加下さい。



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  第4回メタマテリアルワークショップ開催のご案内

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概要: メタマテリアルは電磁波の波長よりも十分小さな材料片を原子・分子

に見立てて配列して構成した構造体であり、自然界には存在しない電磁気的な

特性をもった人工構造体である。メタマテリアルの最新研究について国内外の

研究動向とその比較を論じるほか、アクティブ素子を含む応用回路、環境電磁

工学への応用、さらにはマイクロ波だけでなく光の領域における研究動向、

特に実際に製作されたデバイスを中心に紹介し、幅広い議論を行う。





●主催: IEEE MTT-S Kansai Chapter

●日時: 2010年 10月 23日 (土)  10:00 - 16:30

●場所: 京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 1号館1階 0111講義室 

    交通案内 http://www.kit.ac.jp/01/01_110000.html

    最寄り駅から http://www.kit.ac.jp/02/matugasaki.html

    キャンパス地図 http://www.kit.ac.jp/01/gakunaimap/matugasaki.html

    (中央西門を入ってすぐ右側が1号館) 

●参加費: 無料

●参加資格: どなたでも

●事前申し込み: 文末の「参加調査票」をご利用下さい。

        *参加人数把握のため事前申し込みにご協力下さい。



●プログラム

テーマ:マイクロ波からEMC、さらに光へ



(午前の部)

講演1.

題目;マルチスケールメタマテリアル

講師:小寺 敏郎 (山口大学 工学部)

概要:メタマテリアルの研究は、周期構造の微細化ならびに高度化に

よる方向と材料の特性自体を人工的に制御する方向に分化しつつある。前者にお

いては共振構造により得られる等価的材料パラメータを利用するのに対し、後者

は磁性体・誘電体の特性そのものを人工的に制御することにより、自然界には存

在しない媒質を作り出す事を目的としており、その実現にはナノスケール、更に

は原子レベルの技術が要求される。今回の発表では日本のマイクロ波研究の分野

では一般的ではない後者のアプローチを中心に紹介し、展望することを試みる。



講演2.

題目;CRLH伝送線路を用いたアクティブメタマテリアルの研究開発動向

講師:川島 宗也 (NTT 未来ねっと研究所)

概要:誘電率と透磁率が共に正である右手系媒質と負である左手系媒質の性質を

共に有するCRLH(Composite Right/Left Handed)伝送線路技術が提案され、

様々な回路に応用されている。しかしながら、CRLH伝送線路は受動素子で構成さ

れるため、周期構造とした場合損失が高くなり、低損失化が課題となっていた。

本講演では、まずCRLH伝送線路技術と能動素子を組合わせた能動化技術の技術

動向を紹介する。次に、講演者らが行っている分布回路にCRLH伝送線路を適用

したCRLH伝 送線路の能動化技術とその評価結果を紹介する。



(午後の部 13:00から)

講演3.

題目;極微プラズモン共振器」

講師:迫田 和彰(物質・材料研究機構)

概要:波長よりも1桁程度小さなサイズでの金属試料の加工が必要なため,光波

領域のメタマテリアル,とりわけ,3次元メタマテリアルの作製はたいへん難し

い。また,光波領域では金属材料の誘電損が大きいので,そもそも3次元メタ

マテリアルの実用性については慎重な検討が必要である。これに対して,本年度

発足の新学術領域研究において我々の提案した「メタマテリアル表面」は,現在

の加工技術で作製可能な極微プラズモン共振器を基礎とし,誘電損の問題も比較

的小さい。本発表では,極微プラズモン共振器に関連する物質・材料研究機構の

研究成果について紹介するとともに,当面の重要な応用課題であるレーダー

アンテナに関する最近の理論解析について述べる。 



講演4.

題目;金属ナノ構造を用いた光学メタマテリアル

講師:冨田 知志(奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科)

概要:メタマテリアルの一般的な定義は、電磁波の波長よりも十分小さな構成

要素からなる人工構造物質・材料である。この定義に従うと、可視光(波長

数百nm)など、いわゆる光の領域で動作するメタマテリアルでは、その構成

要素の大きさは数十nmである必要がある。よってこれは必然的にナノ構造を

伴う。本講演では、金属ナノ構造を用いた光の領域でのメタマテリアルのついて

の研究動向を紹介する。その中で、講演者らが行っている金属・絶縁体多層薄膜

メタマテリアルでの共鳴光輸送の研究、タンパク質を用いた光学メタマテリアル

の作製の試みについても触れたい。



講演5.

題目;人工材料とそのEMCへの応用例について

講師:畠山 賢一 (兵庫県立大学大学院 工学研究科)

概要:ここでは人工誘電体や金属格子を含む広い意味での人工材料を取り上げ、

それらのEMCへの応用について解説する。まず、電波吸収体においてはその

開発当初より高誘電率吸収材として人工誘電体が検討されていたことなど、

人工材料とEMCの関わりが深いことを紹介する。次いで金属繊維複合吸収材の

実用化例、およびその他の人工材料の特性例を紹介し、人工材料を利用した

電波吸収体・電磁遮へい材の実用化の展望を述べる。



(以上講演5件)



なお、最新の情報は下記のサイトにてご確認ください。

http://www.ieee-jp.org/section/kansai/chapter/mtts/



また、講演会終了後、講師の方々を交えて懇親会(ワークショップ終了後、

2時間程度、会費:3000円)を予定しておりますので、皆様奮ってご参加

下さい。上記ホームページの「参加登録」より事前登録をお願いいたします。



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  このワークショップは(財)村田学術振興財団の助成を受けています。