IEEE Computer Sociery
[C-16] Kansai Chapter

2016年 第2回技術講演会 モデルにもとづくシステムズエンジニアリングの進め方

「モデルにもとづくシステムズエンジニアリングの進め方」をテーマに,西村秀和氏,及び鈴木尚志氏を講師にお招きして講演会を開催しました.

日時
2016年12月7日(水) 15:00–17:15
会場
京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホール Ⅰ
606-8317 京都府 京都市 左京区吉田本町

15:00–16:00 複雑なシステムの開発に対するモデルに基づく最新のアプローチ

概要
大規模かつ複雑化するシステム/SoS(System of Systems)アーキテクチャを設計するためには MBSE(Model Based Systems Engineering)が有効な手法と考えられる.最新のモデルに基づくシステムズエンジニアの基礎を解説するとともに,自動運転車を取り巻く交通環境という SoS アーキテクチャ定義,インダストリアルインターネットシステムに関して述べる.
講演者
西村にしむら 秀和ひでかず (慶應義塾大学)

略歴

1990年3月慶應義塾大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了.工学博士.1990年4月より千葉大学工学部機械工学科助手,1995年より同助教授.2007年2月~3月バージニア大学訪問准教授.2007年4月より慶應義塾大学教授,現在,慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授.モデルベースシステムズエンジニアリング,システム安全,制御システム設計などの教育・研究に従事.著書に『MATLABによる制御理論の基礎』(共著),『MATLABによる制御系設計』(共著)の他,翻訳書『システムズモデリング言語 SysML』,『デザイン・ストラクチャー・マトリクスDSM』,監修『モデルに基づくシステムズエンジニアリング』がある.日本機械学会フェロー.IEEE, ASME, INCOSEなどの会員.

16:15–17:15 実務者から見たモデルべースシステムズエンジニアリング(MBSE)導入の勘所

概要
大規模化,複雑化するシステムズ開発や運用を成功させるためには,「複数観点からのシステム把握」が重要だと言われている.そして,近年,これをモデルベースアプローチで進めるMBSEに注目が集まっている.演者はこれまで成功,失敗を問わず,多くの企業へのMBSE導入を支援してきた.本講演では,技術の側面から組織内で実行するための人的・経営的側面まで,様々な「導入成功のための勘所」について,実務者の観点から述べる.
講演者
鈴木すずき 尚志ひさし (株式会社コギトマキナ)

略歴

1991年より日本IBM大和研究所にて組込みシステム開発に従事.2002年にモデル駆動型ソフトウェア開発(MDD)による商業製品を日本初出荷.社内外の50種以上のUMLを用いた製品開発に,また,2006年よりSE,MBSEの普及,展開に携わる.2009年よりIBM組込みシステムエバンジェリストとして活動.2012年に(株)コギトマキナを設立し,現職.人材育成,開発効率化,コンサルティング,プロトタイプ作成などの「開発畑の便利屋さん」として活動中.他に,IPA/SEC結合系システム・ソフトウェア信頼性基盤推進委員会委員 ,各種学校特命教授,非常勤講師など兼務.海が好き.

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