IEEE Computer Sociery
[C-16] Kansai Chapter

2013年 第2回技術講演会 高度メディカル・ヘルスケアを支える生体センシングと情報処理

「高度メディカル・ヘルスケアを支える生体センシングと情報処理」をテーマに,山内寛紀氏及び中嶋宏氏を講師にお招きして講演会を開催しました.

日時
2013年10月4日(金) 15:00–17:30
会場
キャンパスプラザ京都 4階 第4講義室
600-8216 京都府 京都市 下京区東塩小路町939

15:00–16:00 マンモグラムによる乳癌の自動診断技術

概要
マンモグラフィーで取得した画像から乳癌を検出する画像処理を紹介する.乳癌の3大所見である(1)石灰化、(2)腫瘤、(3)構築の乱れを共に高精度に検出することで,専門医の診断を補助し,集団検診の第一次スクリーニングを目指す.ここでは,石灰化・腫瘤・構築の乱れ,それぞれの検出アルゴリズムと現状の検出精度を示す.
講演者
山内やまうち 寛紀ひろのり (立命館大学)

略歴

1975年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後,電信電話公社(現NTT)電気通信研究所に入所し,映像符号化,専用プロセッサアーキテクチャ,システムLSI等の研究開発に従事.1994年 工学博士,2005年 電子情報通信学会フェロー.1996年以降,立命館大学理工学部教授.画像処理,音声処理,医療信号処理の研究を行ってきた.最近は,防犯カメラ画像の鑑定に力を入れている.

16:15–17:15 システムヘルスケア 健康管理におけるデバイスおよびサービスについて

概要
家庭を中心とした日常生活にて計測した血圧などの生体情報や歩数などの行動情報を,個人の健康管理および医療現場で活用することが重要視されています.これは,日常生活における計測値に基づいて,生活習慣改善および疾病予防・治療を強力に支援することが期待されるからです.本講演では,健康管理におけるデバイスおよびサービス開発事例について紹介します.また,本領域における発展の方向性について示します.
講演者
中嶋なかじま ひろし (オムロン株式会社)

略歴

学歴:1985年 神戸大学工学部システム工学科卒業.2004年 熊本大学大学院 自然科学研究科 システム情報科学専攻 単位取得修了 博士(工学)取得.職歴:1985年 立石電機株式会社(現オムロン株式会社)入社,技術本部 中央研究所に配属.1988年 同社 ファジィ推進センタ.1995年 同社 新事業開発センタ.1999年 同社 技術本部 IT研究所.2007年 同社 技術本部 コアテクノロジーセンタ 上級技術専門職.2007年~2011年 IEEE Systems, Man, and Cybernetics Society Distinguished Lecturer.2008年~ 京都嵯峨芸術大学 非常勤講師.2010年~2011年 大阪府立大学 客員教授.2011年~ オムロン株式会社 技術本部 上級技術専門職.2012年~ 同社 技術・知財本部 技術専門職.2013年~ 九州工業大学 客員教授,現在に至る.受賞等:1999年 インタラクション’99,Best paper賞.2000年 情報処理学会,Best Author賞.2007年 International Fuzzy Systems Association, Industrial Outstanding Application Award.2008年 日本知能情報ファジィ学会,Best paper賞.2011年 SPIE,Biomedical Wellness Award.

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