関西LMAGニュース

—第3号—

20146月発行

IEEE関西支部LMAG

Secretary 木戸出正継(文責)

目次

LMAGLife Members Affinity Group)とは

・1 関西LMAG 2014年年次総会開催

・2 関西LMAG 2013年活動報告

・3 関西LMAG 2014年活動計画

・4 IEEE関西支部の現況

・5 関西LMAG 橋本Vice Chairからのメッセージ

LMAG_banner.jpg

関西LMAG Banner

 

LMAGLife Members Affinity Group)とは

 経験豊かなライフ会員の更なる能力向上、社会貢献、相互交流などを通じて会員の意見を吸収し会員の便益向上、 IEEE活動に寄与することなどを目的に支部内におかれるローカルなユニットです。
 ライフ会員のステータスを持つ会員全員で構成され、本部への申請によって設立されました。 この Life Members Affinity Group は支部内で他の委員会と同様の位置づけで活動しています。
 IEEE関西支部 Kansai Section Life Members Affinity Group は、2012/6/18付けにて、東京支部についで日本国内で二番目に設立されました。

2014年の関西支部LMAGメンバーは123名となっています。

 

1 関西LMAG 2014年次総会開催

  2014217日に京都テルサ(新町通九条下ル 京都府民総合交流プラザ内)におきまして、関西支部総会の直前に関西LMAG2014年年次総会が開催され、Chairに小山正樹先生(元奈良先端科学技術大学院大学)が、橋本正弘先生(元大阪電機通信大学)がVice-Chairに、木戸出正継先生(元奈良先端科学技術大学院大学)がSecretaryに、それぞれ2014年役員として留任が承認されるとともに、2014年の活動計画案が示されました。

http://www.ieee-jp.org/section/kansai/organization/lmag/lmagannual2014.html

左から橋本先生、小山先生、木戸出先生

 

2 関西LMAG 2013年活動報告

 2013年の活動は、何より活動初年度として活動を軌道に乗せることにありました。まず、LMAGメンバーの皆様のご関心と活動内容のご希望の把握をすべく、アンケートを実施させていただきました。お寄せいただくご回答内容を参考に関西らしさを随所におりこんだ活動にすべく種々思案をしました結果、龍谷大学と西本願寺、あべのハルカスといった名所において現時見学会ならびに技術講演会を関西支部TPC(Technical Program Committee)との共催という形で実施いたしました。

 龍谷大学ミュージアムでは、仏教文化にかかわる様々な資料を展示するための方法として、情報技術を用いた分析と創生された情報を活用しての新たな展観方法を、1、シルクロード石窟寺院壁画のVR修復展示と、実寸大回廊壁画 の復元展示から4Kムービーシアターでの復元動画、2、西本願寺の虎の間の壁画の修復 の2点を実例として説明され、それらの見学を行いました。

シルクロードの石窟寺院については、各国の探検隊がそれぞれに持ち帰った部分の情報を集積しつき合わせることで、大規模な石窟が見事に復元されていて感嘆しました。

 あべのハルカスでは、その構想と建築工事時の工夫努力、制振技術、超高層エレベータ技術につき講演会にて説明を受け、オープン前の高層ビルの高層階およびそこからの眺望の見学を行いました。

 いずれにおきましても、見学会の後に、有志による交流会をもちました。これも緩やかで楽しい交流をめざすLMAGならではのイベントであると考えております。

 

西本願寺の庭園 虎渓の庭

制振構造フロアの見学

 

3 関西LMAG 2014年活動計画

 2014年も2013年と同じ役員体制で運営してまいります。

2014年の活動は、活動2年目として活動を定着させることにあります。2013年度同様に関西支部らしさを随所におりこんだ活動とすべく、関西の大学および企業を活用してと、種々思案をしております。技術講演会も関西支部TPC(Technical Program Committee)と連携して開催していく予定です。

既に6/27()には、理化学研究所で、スーパーコンピュータ京の見学&技術講演会を開催いたしました。続きまして秋の企画を立案中です。

 お楽しみにしていただくと共に、その際にはLMAGメンバーの皆様の積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

 

4 IEEE関西支部の現況

 この機会に,関西支部の現況を簡単にお伝えいたします。

 2014125日時点の会員数は、2,355名で1998年の関西支部設立以来、年々増加を続けております。支部傘下の関西Chapter11 chaptersStudent Branchは昨年に設立認可されました同志社大学を含めまして7 SBsとなっております。Chapterは、Japan CouncilChapter再編の流れを受けまして、関西支部Chapterを含んだJoint Chapterへ移行しているところもございます。

 Japan Councilの小山Chair、白川History Committee ChairRegion 10の尾上TreasurerIEEE本部の川本History Committeeといった要職にも関西支部の方が就かれております。

 関西支部のmilestoneも従来の4件に加えて、最近2点があらたに認定され6件となりました。「日本の一次・二次電池産業の誕生と成長」と「TV向け14インチTFT液晶ディスプレイ」です。いずれもIEEEマイルストーン贈呈式が最近開催されました。

 関西支部web pageにも多くの情報が掲載されております。(http://www.ieee-jp.org/section/kansai/”IEEE関西支部“で検索いただいてもすぐに見つかりますので一度ご覧下さい。

 

5 橋本Vice Chairからのメッセージ

IEEE Kansai Section LMAG Vice Chairの橋本です。私は大学時代から他に目もくれずに電磁波のことばかり考えて定年を迎えた井の中の蛙ですが,いざ退職となるといろいろな専門外の“シニアクラブ”から入会のお誘いがきました. これまで若い学生ばかりと接してきたせいか他所のシニアの方とのお付き合いに最初は戸惑っていたためお断りしてきましたが, IEEEでは本人の意思に関係なく?自動的にLife Member Affinity GroupLMAG)に入会させられました.たまたま兄貴分の小山正樹先生が名を連ねておられましたので参加するようになったのですが,私の知らない分野がなんて多いこと,内容を聞いても外国語のようにしか耳に入りません.

しかし話してみるものですねぇ.回を重ねるにつれてわかった気になるのです.これは決して理解したのではなく雰囲気に慣れてきたのにすぎませんが,皆さんとのお付き合いにはこれで十分(本当でしょうか?)のような気がしてきました.肩のこりない会話や意思疎通がどれほど大切かが次第にわかってきました.もっと早く現役時代にこの意思疎通法を会得していたなら,自分の仕事をもっと広い分野の方々に親しんでいただけたかもしれません.理解はこの後に続く多少苦痛のともなう行為ですので,興味のある方が続けられるとよいのです.今になってようやくLMAGの価値がわかったようです.

しかしこのような価値観は現役の方々には歓迎されないかもしれませんが,持っていただけますと成果に磨きがかけられるような気がします.押し付けがましいことが嫌いな私には向かないのですが,LMAGの中には“押し付けも若者のためには必要だ”と信じておられる方もおられるでしょうから,その方にお任せするのもLMAGの仕事のひとつかなと思っています.何よりも大切なのは,工学を志した技術者がLMAGの中で同じ価値観を共有する喜びを得ることではないでしょうか.長い間培った考え方,対処法は共通する部分があるようです(残念ながら,近所のおじさんおばさんとの会話にはそれが見出せませんでした).ですからLMAGの価値観を広げるためにも是非広い分野のメンバーの活動を期待します.

 

会員リニューアル手続き

 まだ手続きがお済みでない方は、2014年の会員サービス及び刊行物の継続利用の手続きをお願い致します。この手続きは、www.ieee.org/renewにアクセス頂くか、本部より郵送されたLM更新手続きの用紙で行うことができます。  IEEE Life Members Fundへ寄付のご検討も併せてお願い致します。年間30USドル以上のLife Members Fund慈善支援は、各教育レベルにおいて工学・科学・数学への興味を増進させる活動や、電気・情報技術の歴史を残す活動、そしてIEEEライフ会員の膨大な経験の活用などの目的に使用されます。

 

IEEE Kansai Section Life Members Affinity Group

Newsletter 20146月発行第3

発行:IEEE関西支部Life Members Affinity Group

E-Mail: lmag-kansai@ieee-jp.org

(エルエムエージーです)