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IEEE Kansai Section 会員各位

                     IEEE MTT-S Kansai Chapter
                          Chair 柏 卓夫

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   「マイクロ波・ミリ波フォトニクス技術の応用と動向」ワークショップ 開催案内
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概要:
 マイクロ波〜ミリ波領域の電磁波と光波との相互作用を利用したマイクロ波・
ミリ波フォトニクス(MWP)技術は、様々な方面への応用が期待されています。
本ワークショップでは、MWP分野で世界の第一線でご活躍されている先生方をお
招きして、テラヘルツ領域まで含めたMWP関連技術の応用と動向について幅広く
議論します。

●主催: IEEE MTT-S Kansai Chapter 
●日時: 2017年11月19日(日) 13:00〜17:00
●場所: 同志社大学 今出川キャンパス 至誠館2番教室(S2)
アクセス: https://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/imadegawa.html
キャンパスマップのpdfがこちらにありますのでご参照下さい。
https://www.doshisha.ac.jp/attach/page/OFFICIAL-PAGE-JA-43/69768/file/campusmap_imadegawa.pdf
●参加資格: どなたでも
●参加費: IEEE会員は無料。非会員は資料費、会場費、講師招聘費等の実費を
      ご負担いただくため、聴講費1000円をいただきます(学生は除く)。
●事前申し込み: 文末にある「Web登録」の案内をご覧下さい。

●プログラム
テーマ:「マイクロ波・ミリ波フォトニクス技術の応用と動向」
オーガナイザー: 戸田 裕之 (同志社大学) 東野 武史 (奈良先端科学技術大学院大学)

講演1
・タイトル:「高密度ユーザー環境における5G無線通信のためのフォトニックベースヘテロジーニアス無線システム」
・Title:  Heterogeneous wireless communication system utilizing photonic technologies for 5G mobile systems in dense user environments
・講師:村田 博司 様(大阪大学)
・概要:我々は、数万人収容の大型サッカースタジアムやオリンピック・パラリンピックス
タジアムのように、多くのユーザーが1km平方程度のエリアに集中する環境(高密度ユーザ
ー集中環境)において、ブロードバンドで低遅延な次世代(5G/5G+)無線通信システムを、
フォトニクス技術を用いて構築する研究を進めている。特に、Radio-over-Fiber(RoF)
技術や光・無線融合デバイス、無線測位技術を巧みに利用することで、これらの技術の特長
を活かしたヘテロジーニアス(5G, 4G, 3G, WiFi)無線通信システムを提唱している。
講演では、ヘテロ無線通信システムの設計と4万人収容サッカースタジアムにおける評価実
験についても紹介する。


講演2
・タイトル:「フォトニクス技術によるミリ波・テラヘルツ波の周波数領域精密計測」
・講師:久武 信太郎 様(岐阜大学)
・Title:Precise frequency-domain measurements in millimeter-wave and THz wave region based on photonics
・概要:フォトニクス技術を用いた計測技術は、高速性・広帯域性、絶縁性・耐雑音性など
に大きな特長を有しており、低周波数領域での電磁ノイズ計測からテラヘルツ波領域での分
光計測まで広範囲に活用されている。ミリ波以上の高周波数領域では、超短パルスレーザを
用いた時間領域サンプリング計測法がこれまで主流であった。時間領域サンプリング計測法
は、非線形効果を伴いやすいが、過渡応答などの計測には直感的で適している。一方、CW波
を周波数掃引する周波数領域計測法は、単一周波数ごとに定常的な測定を行うため高周波数
分解能化が容易で周波数応答の精密計測には欠かせないが、位相計測は外乱の影響を受けや
すい。本講演では、我々が開発したフリーランニングCWレーザによる広帯域周波数同調性と
理論限界での位相計測を両立する技術について述べ、これをベースとした分光計測法と高周
波電磁波の可視化法について紹介する。

講演3
・タイトル:「マイクロ波フォトニクス技術の電波干渉計への応用
        −広範囲・高周波コヒーレント系の構築−」
・Title:Application of microwave photonics technologies to Radio Interferometers
     (Construction of wide-area/high-frequency coherent system)
・講師:木内 等 様(国立天文台)
・概要:国立天文台では、ALMA(Atacama Large Millimeter/Sub-millimeter Array)
を始めとする電波干渉計を構築してきた。電波干渉計では干渉計素子(アンテナ)を広範囲に配
置する必要があるため、高安定基準信号(CW)を各干渉計素子に配信することで電波干渉計の構
成範囲全体をコヒーレント系として構築することが不可欠である。ALMAでは、高安定基準信号は
100GHzを超えるためマイクロ波フォトニック信号として光ファイバを用いて伝送される。今回は、
次世代用として研究を進めているマイクロ波フォトニック信号発生、ファイバ伝送信号位相補償、
高周波マイクロ波フォトニック信号位相比較等を紹介する。高安定基準信号の周波数領域は、MHz
領域からTHz以上の広範囲を想定している。これらの技術は、高周波領域における次世代通信分野、
高周波測定分野等にも応用できるものと考えている。

講演4
・タイトル:「フォトニクス技術の人体近傍電界通信への応用と新世代パワーエレクトロニクスに向けた期待」
・Title:Application of photonics to intra-body communication and its new application field toward new generation power electronics
・講師:門 勇一 様(京都工芸繊維大学)
・概要:フォトニクス技術を用いた微弱信号計測技術は非測定対象物との電気的絶縁性を維持し
ながら高感度で広帯域な特長をもつ。人体近傍電界通信はMHz帯を用いて、無線通信技術であり
ながら空間に放射される成分を抑制して、人体表面近傍を伝搬する交流信号を主に用いて便利な
接触通信を実現する。フォトニクス技術を微弱信号検出、人体上における伝搬信号特性解析等に
応用してきた例を紹介する。
 また、新世代のパワーエレクトロニクスでは大電力制御のパワー素子とそのゲートを駆動する
小振幅ゲート制御回路が集積化される。両者は電気的に分離される必要があり、パワー素子が発
生する雑音はゲート制御回路に悪影響を与える。フォトニクス技術は雑音に強い光ゲート駆動を
実現し、パワー素子やパワーモジュールが発生する電磁雑音を可視化出来る。電気自動車の更な
る普及が期待される中、オプトパワーエレクトロニクスなる新たな分野創生への期待を述べる。

なお、最新の情報は下記のサイトにてご確認ください。
  http://www.ieee-jp.org/section/kansai/chapter/mtts/

*******参加登録のお願い*******
会場・配布資料の準備のため、なるべく正確な参加人数を見積もりたく存じます。
当日参加も可能ですが、事前申し込みに是非ご協力ください。
申込締切:2017年11月14日(火)までにお申し込みいただけると幸いです。

■Web登録  IEEE MTT-S Kansai Chapterのホームページ
  http://www.ieee-jp.org/section/kansai/chapter/mtts/
にアクセスいただき、右下に表示されます「参加登録」より参加登録をお願いします。