IEEE Computer Sociery
[C-16] Kansai Chapter

2014年 第2回技術講演会 コンピュータービジョンと人工知能応用

「コンピュータービジョンと人工知能応用」をテーマに,井尻善久氏及び山川宏氏を講師にお招きして講演会を開催しました.

日時
2014年9月5日(金) 15:00–17:30
会場
キャンパスプラザ京都 4階 第3講義室
600-8216 京都府 京都市 下京区東塩小路町939

15:00–16:00 実世界で活躍するコンピュータビジョン技術

概要
視覚情報は人が生きるもしくは生活に楽しみをもたらす上で欠かせない.このため近年ではデジタルカメラやスマートフォンなどにより簡単に画像を取得し,編集したり,検索したりできるようになっている.また,人の動きを模するロボットでは視覚情報による判断・理解は欠かせない.本発表では,これらを実現する技術としてのコンピュータビジョン技術およびその応用について述べる.
講演者
井尻いじり 善久よしひさ (オムロン株式会社)

略歴

平14 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科修士課程修了,同年オムロン(株)入社,現在に至る.平24 名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程修了.平22より奈良先端科学技術大学院大学客員准教授.人体/顔画像処理・マシンビジョンの研究に従事.

16:15–17:15 人間レベルの汎用人工知能の実現はどこまで近づいているのか

概要
AI研究は,元来ヒトのようない汎用知能を目指しており,それが実現すれば経済的/社会的なインパクトも大きい.しかし実用的には,個別の問題を解決する特化型AIが発展してきた.知能システムは,汎用性を追求するほどに,多様な可能性の中から妥当な知識構造を選択する必要があり,それに必要なデータと計算量が膨大となるためである.近年の,ディープラーニングの成功は,この課題に対する一つの落とし所を示した点において意義深い.今回はこうした観点からAI技術の発展と将来展望について講演する.
講演者
山川やまかわ ひろし (株式会社富士通研究所)

略歴

1989 年東大・理・物理修士課程修了.1992 年東大・工・電子博士課程修了.工博.同年(株)富士通研究所入社後,センサフュージョン,RWC プロジェクトに参加.現在,ソーシャルイノベーション研究所研究員.概念学習,認知アーキテクチャ,教育ゲーム,ニューロコンピューティング等の研究に従事.電子情報通信学会,日本認知科学会,日本神経回路学会,日本テニス学会の各会員.人工知能学会の理事および編集副委員長.

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