IEEE Kansai Section第59回技術講演会

IEEE 関西支部会員各位
IEEE Kansai Section Members

IEEE Kansai Section
Chair Yukihiro Nakamura
中村 行宏

IEEE Kansai Section第59回技術講演会のご案内
The 59th IEEE Kansai Section Lecture Meeting

IEEE関西支部では,会員サービスの一環として,技術講演会を企画・実施しています。
第59回は,AC・Net殿のご協力のもと,穴澤 健明 様((社)日本オーディオ協会 理事),山本 裕 様(京都大学大学院教授)をお招きし,下記のとおりに開催致 します。

IEEE会員以外の方もご参加いただけます。ご周知頂ければ幸いです。

IEEE Kansai Section will have the 59th IEEE Kansai Section Lecture Meeting as follows.

技術講演会概要

講演会テーマ(Title)

オーディオ信号のデジタル化:これまでとこれから

講演者(Lecturers)

・穴澤 健明 氏
社団法人 日本オーディオ協会理事
株式会社ビットメディア顧問 株式会社ジェーピー顧問
・山本 裕 氏
京都大学大学院情報学研究科 教授,IEEE Fellow
計測自動制御学会フェロー

日時(Time & Date)

2010年7月26日(月) 14:00~16:40
Monday, July 26, 2010, 14:00~16:40

場所(Place)

大阪新阪急ホテル「月の間」
 〒530-8310 大阪府大阪市北区芝田1-1-35
 TEL (06)6372-5101
http://hotel.newhankyu.co.jp 
 アクセスについては,こちらのページもご参照下さい。
http://www-karc.nict.go.jp/ACnet/sub10.html

主催(Organizer)

IEEE関西支部,AC・Net(情報通信技術研究交流会)

言語(Language)

日本語(Japanese)

プログラム(Program)

◎講演会: 14:00~16:40

14:00~14:05
開会の挨拶
14:05~15:05
講演1「この40年での音楽録音とオーディオでのデジタル化の歩みと今後解決すべき課題」
        穴澤 健明 氏 ((社)日本オーディオ協会)
15:05~15:20
質疑応答
15:25~16:25
講演2「サンプル値制御理論による新時代のディジタル信号処理-シャノンのパラダイムを超えて」
        山本 裕 氏 (京都大学大学院)
16:25~16:40
質疑応答

◎懇親会:17:00(講演会終了後)~18:30頃
大阪新阪急ホテル「雪の間」

講演内容(Abstract)

・穴澤 健明 氏 ((社)日本オーディオ協会理事)
 「この40年での音楽録音とオーディオでのデジタル化の歩みと今後解決すべき課題」
オーディオでのデジタル化は約40年前に音楽録音分野で始まり, その後多くの課題を解決し,約30年前にCDという媒体を得て家庭にまで到達 しました。その後は大きな改革も無くほぼそのままの状況が30年近く続いてい ます。この間の40年で放置してきた課題,間違った方向に進んでしまった修正 すべき課題等が多く存在します。
本講演では,筆者提唱の警句「デジタルとかけてディギタリスととく, その心は使い方を知って使えば特効薬となるが知らないで使うと劇薬となる。」 と言う視点に立って,過去40年間のデジタルオーディオの歩みを振り返ると共 に今後解決すべき課題について音を聴いていただきつつ説明させていただきます。

・山本 裕 氏 (京都大学大学院教授)
「サンプル値制御理論による新時代のディジタル信号処理-シャノンのパラダイムを超えて」
現在のディジタル信号処理はその多くをシャノンの完全帯域制限 モデルとサンプリング定理に依っている。すなわち原アナログ信号の周波数成分 がいわゆるナイキスト周波数以下にのみ存在するという仮定のもとで,原信号が サンプル値から完全に復元されるとしたものである。しかしこの仮定は多くの場 合近似的にすら満たされず,また復元公式も収束が遅いなど様々な問題があるこ とが知られている。
これに対し,講演者は近年制御理論の分野で発展したサンプル値制御理論を ディジタル信号処理に応用することにより,サンプル点間応答,すなわち Nyquist周波数以上の高周波成分をも最適に復元することが可能となることを示 してきた。これにより,従来捨て去ってきた高周波成分が利用出来ることになり, データの復元をより精密に行うことが可能となった。例えばCDの復調では可聴帯 域を遥かに超える170kHzまでの復元や,圧縮オーディオでは20kHzまでの帯域拡 大が可能となり,すでに民生用オーディオチップに組み込まれて成功を収めてい る。
本講演では主として音響信号の復元を中心にその原理と可能性について例と デモを用いつつ解説する。

講演者略歴(Biography)

・穴澤 健明 氏 
((社)日本オーディオ協会理事,株式会社ビットメディア 顧問 株式会社ジェーピー顧問)
1969年3月 早稲田大学大学院理工学研究科音響工学専攻修士課程修了。 修士課程中に両耳間相関係数による音場評価に関する研究他に従事。
1970年4月 日本コロムビア株式会社入社。 同社録音部にてPCM/デジタル録 音システム、民生用カラオケシステム、4チャネル再生システム等の開発に従事。
1972年4月 最初のデジタル録音機を完成し録音現場での運用を開始。
1974年12月 欧米でのPCM/デジタル録音作業に従事。
1985年4月 CD-ROM他光ディスク応用開発と新事業開拓に従事し、併せてD AT問題等の著作権問題の交渉に音楽業界側担当者として従事。
1992年3月 デジタルオーディオでの功績によりAESシルバーメダル受賞
1995年6月 日本コロムビア株式会社取締役に就任。
2001年10月 同社取締役を退任し,会社分割後の同社及び株式会社デノン常務執 行役員に就任。その後2002年3月 両社執行役員を退任。
2002年5月 株式会社ディアールエムソリューションズ代表取締役に就任し,2009 年3月に退任。
2009年5月 株式会社ビットメディア及び株式会社ジェー・ピー顧問に就任。

・山本 裕 氏 (京都大学大学院情報学研究科 教授, IEEE Fellow)
1978年8月 フロリダ大学理学部数学科博士課程修了. 同年 10月 京都大学工学部 助手,
1987年5月 同助教授,
1997年8月 同教授.システム・制御理論,ことに 実現理論,むだ時間系の制御, 学習・繰返し制御,モデリング,サンプル値制 御系などの研究に従事.
1985年 椹木記念賞論文賞,
1987年 計測自動制御学会論文賞,
1990年 計測自動制御学会著述賞,
1996年 IEEE CSS, George S. Axelby Outstanding Paper Award,
1997年 計測自動制御学会武田賞を受賞.
2007年 文部科学大臣表彰科学技術賞,
2000年 計測自動制御学会著述賞,
2009年 システム制御情報学会産業技術賞,
IEEE CSS Distinguished Member Awardを受賞.

この情報は,IEEE関西支部ホームページでもご覧になれます。
The information on this lecture is at: http://www.ieee-jp.org/section/kansai/ をご覧ください。

参加費 (Fee)

講演会は無料 (Free, only for the lectures)

懇親会費:
AC・Net法人・大学・IEEE会員 1,000円
AC・Net・IEEE非会員 2,000円
AC・Net個人会員 無料

参加申込み先 (Contact for registration)

小坂 有香子
Yukako Kosaka (NTT Communication Science Laboratories)
NTT コミュニケーション科学基礎研究所
Tel: (0774) 93 5518   Fax: (0774) 93 5158
E-mail: ieee-kansaiアットcslab.kecl.ntt.co.jp
  (アットを@に変換し,送信してください。)
会場準備の都合上,参加ご希望の方は7月20日(火)までに,Email(Faxでも結構 です)にて以下をお知らせください。

  • ご所属
  • お名前(ふりがな)
  • IEEE会員番号(会員の場合)
  • 懇親会参加: 参加/不参加
Please register in advance. E-mail or fax, IEEE member ID (if you have), your name, affiliation and participation in banquet by July 20, 2010 (Tuesday).

本件連絡先 (For further information)

IEEE Kansai Section Technical Program Committee Chair
山田 武士(NTT先端技術総合研究所)
yamada.takアットlab.ntt.co.jp
   (アットを@に変換し,送信してください。)

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