11月16日(土)15:00~18:00
広島市立大学 通信・信号処理研究室
量子効果デバイスを用いたシグマデルタ領域信号処理回路
~関数回路,ディジタルフィルタ,およびクロック分配回路網 ~
集積回路の微細化は高速・高機能回路を実現するが,ナノメータ・スケールに達すると,いくつかの問題点が生じる.その一つは,量子力学的現象が顕著になり素子特性が不連続化することである.そのためアナログ回路の実現が不可能となる.一方,量子力学的現象を積極的に応用した量子効果デバイスを用いたディジタル回路が提案されているが,回路の欠損や誤動作が問題となる.このような問題点を解決する新しい信号処理回路のアーキテクチャに求められるものとして,(i) アナログ信号処理回路のコンセプトや設計資産の継承,(ii) 誤動作のダメージを低減するための重み付けのないビットストリームまたはビットストリームバンドル信号形態,(iii) 製造容易性と歩留り向上のための空間的均質構造と回路セル間ローカル結合,があげられる.本研究では,これらを次のように具体化した.(i) ログドメイン演算によるさまざまな関数回路とアナログ分布定数回路の時空離散化・量子化モデルとしてのディジタルフィルタを提案し,(ii) その信号形態として低誤動作率時に高品質なシグマデルタ信号を採用し,(iii) AND-OR Pair Array であるソーティング・ネットワークや Right and Left-Shift Register Pairs を基に構成した.また,提案回路にクロックを供給するための分配回路網として,長い Routing を用いず,振動回路を局所結合させたネットワークを構成した.
岡山大学 電気エネルギー・システム制御工学研究室
①太陽光発電導入における課題と対策
②加速度センサを用いた柔軟ビームの制振制御
本研究室では,「電気エネルギー制御工学」と「システム制御工学」の2つのキーワードを中心に幅広い研究を行っています.
①電気エネルギー制御工学分野では,太陽光等の自然エネルギーや水素を利用した新しい分散型電源システムの開発・評価を行っています.また,安定な電力供給システム構築のため,電力制御システム最適化の研究にも取り組んでいます.今回は,気象条件により変動する太陽光発電電力を,カオスを用いて予測する研究を中心に,本研究室の研究内容をパネル展示にて紹介します.
②システム制御工学分野では,電子制御の高機能化を目指しています.電子制御は,自動車はもとよりハードディスクから宇宙ロケットまで社会で広く利用されています.より速く,正確に動作する制御系を種々の制約下で実現するため,当研究室ではモデルベースのシステム最適化や制御理論による解析・設計を研究しています.またさらに,空間的に分布している物理量を空間形状として制御するための分布定数系制御器の実用化を目指し,制御器を低次元化して実装する技術と制御性能の限界を明らかにするための研究に取り組んでいます.本パネル展示では,加速度センサを用いた柔軟ビームの制震制御について紹介します.
岡山大学 セキュア無線方式学研究室
次世代ICT社会を支える暗号技術
クラウドを代表とする次世代のICT技術には,高度なセキュリティ技術が必要とされています.その実現には,極めて複雑な数学体系を軸とする暗号技術が,重要な役割を果たしています.そして,それを実社会において十分に実用的なものとして活用するために,それを製品としてソフト・ハードの両面で提供するための開発が進んでいます.
当研究室では,解読されない強固な暗号の開発はもとより,それを効率よく実現するための暗号計算アルゴリズムとそのハードウェア実装について研究を行なっています.具体的には,1)256ビットを超える大きな整数による四則演算,2)それを係数としてもつベクトルによる四則演算,3)それらを組み合わせて行われる幾何的な演算,これらをベースとして,解読できないような強固な暗号を構成します.そこに,理論的・計算機的な工夫を幾重にも施すことにより,効率のよい暗号計算アルゴリズムの開発,あるいはコンパクトで強固な暗号計算チップの開発について研究を進めています.
今回の出展では,その成果の一部を展示し,どのような暗号が,どのような数学をベースに構成されていて,そしてそれがどの程度の処理規模で実現されるのかを紹介します.
11月17日(日)9:30~12:30
鳥取大学工学部附属電子ディスプレイ研究センター
①世界的な最先端研究の紹介
②社会人技術者養成・教育研修プログラムや公開講座の紹介
2008年に創設された電子ディスプレイ研究センターは産・官・学連携の事業であり,①研究拠点の形成,②次世代高度人材(社会人博士)の養成,③地域産業の活性化を
目的として活動を行ってきた.本ブースでは研究に関するこれらの成果の一部を資料や展示物によって紹介する.
本センターは,日本で唯一の"電子ディスプレイ研究センター"であり,HPを閲覧するにも"TEDREC"と入力するだけである.年間通じて,活発に活動しており,詳細は,HPを閲覧してください.
展示では世界一,最先端研究成果をご覧ください.そして,これらの研究成果を活用しましょう!
世界的な最先端研究成果を有する鳥取大学の研究者の講義・実験・実習を受けて見ませんか.そして,身近な問題や企業の有する問題を一緒に解決しましょう!
島根大学 画像工学研究室
3次元画像表示装置の開発
本研究室では,画像メディアの研究開発とそれらの基礎となる視覚情報処理の解明,応用を主な分野としています.
画像メディアの研究では,主に,立体/3次元画像表示装置と入力方法・装置の研究開発を行っています.さらに,立体/3次元画像および高精細度画像等のパラメーターである輝度,色度,両眼視差,運動視差等に着目し,豊かな画像情報の提示のための処理方法についても研究開発を行っています.
一方,画像メディアの受容の基礎となる視覚情報処理の研究では,視覚特性を心理物理学的な手法により評価,解析し,あるいは,生体情報計測により特性を求めています.得られた結果は画像メディアの視覚系への整合性の評価や研究開発に役立てています.
今回,展示している2つの表示装置は,Light Field Reproduction(Display)の原理に基づいています.Light Field Reproductionによる3次元画像では,見る位置に応じた実物に近い奥行きのある表示が可能で,歪みや視覚疲労がなく,自然で見やすいと見込まれています.表示装置は2種類あり,いずれもLight Field Reproductionに基礎を置くインテグラルフォトグラフィによるものです.一つは水平方向の視差のみに限定し,カメラによる実写入力を可能とし,他方は,計算機ベースで水平,垂直視差を表示可能とした3次元画像表示装置です.
広島市立大学 サウンドデザイン研究グループ
サウンドデザイン研究紹介
広島市立大学システム工学科ではサウンドデザインの研究を行っております.現在,音を小さくする騒音対策から音を心地よいものにする,応答性のある音にする快音化対策が世の中で注目されています.どう製品にあった音を設計するか,そしてどう制御するか.そのような課題に取り組んだサウンドデザイン研究のうち,広島市立大学で進めている研究について紹介・展示します.
(1)自動車エンジン音のサウンドデザイン
(2)サウンドデザインの評価方法
(3)発声障がい者音声のサウンドデザイン
(4)聴覚の仕組みからサウンドデザインを考える
(5)視覚障がい者のためのサウンドデザイン
11月16日(土)15:00~18:00
自衛隊鳥取地方協力本部
防衛省・自衛隊の技術研究開発
陸海空自衛隊装備品の研究開発状況について
・ジェットエンジンの現在,そして次世代への挑戦
・護衛艦建造における技術的変遷
・わが国潜水艦の変遷
・先進技術実証機
・レーダー技術
・レーザ技術
・その他
11月17日(日)9:30~12:30
セコム山陰株式会社
①ホームセキュリティ関連商品②安全商品
弊社は、1972年に島根県で設立されたセコムグループの企業です。
企業やご家庭向けのオンラインセキュリティや施設の常駐警備などのセキュリティ事業を核としながらも、インターネットプロバイダ事業を皮切りに情報系事業も1995年から行っています。現在は、データセンター事業やBCPコンサルティングなども行い、多様化するお客様のニーズにお応えしています。
「困ったときはセコム」と頼られる企業を目指し「社会システム産業」の構築に向け、邁進しています。
今回は、セコムの安全・安心の商品・サービスをご紹介、展示いたします。
11月16日(土)15:00~18:00,11月17日(日)9:30~12:30
株式会社ジャパンディスプレイ
スマートフォン向け、車載向け液晶ディスプレイの展示
当社は昨年誕生した中小型ディスプレイ専業メーカーで、スマートフォン、タブレット、
デジタルカメラ、車載用ディスプレイなどに先端製品を提供しています。
特に高精細を実現する低温ポリシリコン(LTPS)技術や画面全体の明るさと低消費電力化を
実現するWhiteMagicTM、タッチセンサー機能を内蔵するPixelEyesTM、高画質広視野角技
術(IPS)など高く評価され、多くの商品に使われています。
今回は、車載向けとスマートフォン向けのディスプレイをご紹介いたします。
WhiteMagic、Pixel Eyesは、株式会社ジャパンディスプレイの商標です。